ドライブレコーダーは今やカーライフの必需品。その中でもコムテックは日本国内で高い信頼と人気を誇るブランドです。
今回は、コムテックの人気前後2カメラモデル「ZDR027」と、2023年秋に登場した新世代モデル「ZDR055」について、公式サイトの情報をもとに、両者の違いを徹底的に比較・解説します。
約4,000円の差ですが、夜間性能・運転支援・GPS・液晶サイズなど、日常利用で実感できる進化が盛り込まれています。
基本スペックの比較表
まずは両モデルの主要スペックを一覧で比べてみましょう。
ZDR027 | ZDR055 | |
---|---|---|
発売時期 | 2022年秋 | 2023年10月 |
前後カメラ | 〇 | 〇 |
画像センサー | SONY STARVIS | SONY STARVIS2 |
解像度 | フルHD(1920×1080) | フルHD(1920×1080) |
液晶サイズ | 2.0インチ | 2.7インチ |
HDR機能 | HDR | Clear HDR(進化版) |
GPS | なし | 搭載 |
運転支援機能 | 3つ | 7つ |
駐車監視機能 | オプション対応 | オプション対応 |
LED信号機対応 | 〇 | 〇 |
価格帯 | 19,000円前後 | 23,000円前後 |
ZDR027とZDR055の違い
画像センサー
ZDR027:SONY STARVIS搭載
- STARVISは従来のCMOSセンサーよりも暗所性能に優れ、夜間の映像も明るく記録できるのが特徴です。
- 夜間の市街地や郊外の道路でも、ナンバープレートや歩行者の姿がくっきり映ります。
ZDR055:SONY STARVIS2搭載(新世代)
- STARVIS2はSONYが2022年に発表した新世代の高感度センサー。
- 従来比2倍以上の感度を実現し、夜間やトンネル内、逆光時の映像がさらに鮮明に。
- 公式サイトの比較動画でも、ZDR055は夜間のナンバープレートや標識の視認性が明らかに向上しています。
- 事故やトラブル時の証拠能力を重視するなら、STARVIS2搭載のZDR055は大きなアドバンテージです。
液晶サイズ
ZDR027:2.0インチ液晶
- 必要最低限のサイズで、映像確認や設定変更は可能ですが、やや小さめ。
- 画面が小さいため、細かな操作や映像チェックは少し見づらいと感じるユーザーも。
ZDR055:2.7インチ液晶(35%大型化)
- 画面が大きくなったことで、録画映像の確認やメニュー操作が格段にしやすくなりました。
- 事故時や駐車場でのトラブル時にも、現場でその場で映像確認がしやすいのは大きなメリットです。
HDR機能
ZDR027:従来型HDR
- 明暗差が大きいシーン(トンネル出入り口や逆光など)でも白飛び・黒つぶれを抑えて映像を記録。
- ただし、動きの速い被写体(高速道路の車両など)では、色ズレやブレが発生する場合あり。
ZDR055:Clear HDR(クリアHDR)
- 新開発のClear HDRは、HDR処理の速度と精度が大幅に向上。
- 動いている車両や歩行者でも色ズレが起きにくく、ナンバープレートや標識をしっかり記録。
- 逆光や夜間の街灯下でも、より自然で見やすい映像を実現しています。
GPS
ZDR027:GPS非搭載
- 走行位置や速度情報は記録されません。
- 事故やトラブル時に「どこで起きたのか」を証明するには、映像以外の情報が必要。
ZDR055:GPS搭載
- 走行中の位置情報・速度・時刻を自動記録。
- 事故発生時の証拠能力が大幅にアップし、保険会社や警察への提出資料としても信頼性が高いです。
- ドライブの記録や旅行の思い出にも便利。
運転支援機能
ZDR027:3つの運転支援機能
- 先行車発進お知らせ
- 車線逸脱お知らせ
- 前方信号お知らせ
ZDR055:7つの運転支援機能(4つ追加)
- 上記3つに加え、
- 後続車接近お知らせ
- 先行車接近継続お知らせ
- ふらつき運転検知
- 急加速/急減速検知
- 運転中の安全サポートが格段に強化され、高齢者や運転に自信がない方にも安心です。
駐車監視機能・LED信号対応
両モデルともオプションの「駐車監視ケーブル(HDROP-14)」を追加することで、エンジン停止中の衝撃検知・常時録画に対応します。
ただし、ZDR055はセンサー感度や録画設定のカスタマイズ性が向上しており、より柔軟な運用が可能です。
両モデルとも全国のLED信号機に対応し、信号が消えて映らなくなるトラブルを防止。
また、地デジ・カーナビへのノイズ対策も万全で、車載機器との干渉が起きにくい設計です。
録画方式・SDカード管理
- 両モデルとも最大128GBのmicroSDカードに対応し、長時間録画が可能。
- ファイル自動保護や上書き防止、イベント録画(衝撃検知)も標準搭載。
- ZDR055はSDカードエラー検知や寿命警告機能が強化され、安心して長期間使えます。
実際のユーザー評価・口コミ
ZDR027の主な評価
- 「コスパが良く、必要十分な性能」
- 「昼間の映像はとてもきれい。夜間も十分見やすい」
- 「GPSがないのが惜しいが、普段使いには不満なし」
ZDR055の主な評価
- 「夜間映像が段違いに明るく、ナンバーもはっきり」
- 「GPSや運転支援が便利。高齢の家族にも安心して使わせられる」
- 「液晶が大きくなって操作しやすい。事故時の証拠能力も安心」
どちらを選ぶべき?利用シーン別おすすめ
ZDR027が向いている人
- 価格重視でコスパの良いドライブレコーダーを探している
- 日中の運転が中心で、夜間走行や長距離運転が少ない
- 運転支援やGPSは不要、シンプルな録画性能で十分
ZDR055が向いている人
- 夜間や悪天候時の運転が多く、暗所性能を重視したい
- 事故やトラブル時の証拠能力を最大化したい(GPS必須)
- 運転支援機能をフル活用したい
- 家族や高齢者の安全運転サポートを強化したい
- 最新モデルの安心感や長期利用を重視したい
ZDR055の後継機モデル
コムテック「ZDR055」の後継機について、現時点(2025年5月)で発表・発売されているモデルはありません。
実際、2025年5月時点でも売れ筋ランキング1位を維持しています。
なお、夜間性能や運転支援機能をさらに求める場合、コムテックの他の上位モデルや、360度カメラ搭載モデル、またはユピテルの「Y-3200」なども選択肢として挙げられています。
これらは、ZDR055と同じSTARVIS2対応で夜間視認性が高い点が共通しています。
まとめ
ZDR027はコスパに優れたベーシックモデルとして、日常使いに十分な性能を持っています。
一方、ZDR055は「夜間性能」「運転支援」「GPS」「操作性」など、ドライブレコーダーに求められる要素を高次元でバランスさせた最新モデルです。
- 夜間・逆光・トンネルなど、あらゆるシーンで高画質録画
- GPSで位置・速度・時刻まで記録
- 運転支援機能で安全運転をサポート
- 大きな液晶で操作性もアップ
約4,000円の価格差でこれだけの進化が得られるなら、「これから選ぶならZDR055」が最もおすすめです。
ただし、コスト重視やシンプルな機能で十分な方はZDR027も引き続き良い選択肢です。