健康意識の高まりとともに、日常の体調管理にスマートウォッチを活用する人が増えています。
中でも「血圧測定」機能は、生活習慣病予防や健康管理の一環として注目されています。
この記事では、医療的な助言を目的とせず、一般的な情報提供として、日本製スマートウォッチの血圧測定機能について紹介します。
スマートウォッチで正確に血圧を測れる日本製モデルはある?
現在、「日本製」「日本製センサー搭載」などをうたうスマートウォッチが多数販売されています。
多くは、光学式センサー(PPG:フォトプレチスモグラフィー)を用い、手首の血流変化から血圧を推定するタイプです。
光学式による測定は、日常的な健康管理の参考値として利用されることが一般的であり、医療行為の代用には適しません。
多くの製品は医療機器としての認証を受けておらず、あくまで生活の目安として活用されることが推奨されています。
“正確”の指標:医療機器認証
測定精度を重視する場合は、「医療機器認証」の有無がひとつの参考指標になります。
医療機器認証とは、一定の安全性・精度・品質基準をクリアした製品に付与される制度で、国内で販売されている医療機器には、PMDA(医薬品医療機器総合機構)などによる審査を経た上で認証番号が付与されます。
そのため、血圧測定の正確性に不安がある方は、医療機器認証済みモデルを指標にすると良いかもしれません。
おすすめモデル2選!
オムロン「Heart Guide」
✅日本の医療機器メーカー・オムロンが開発したスマートウォッチ型ウェアラブル血圧計。
✅厚生労働省から管理医療機器(クラスII)として正式に認証を受けています。
✅手首でカフ式による高精度な血圧測定が可能で、臨床試験でも信頼性が確認されています。
✅日本製はこのモデルのみ

HUAWEI「WATCH D2」
WATCH D2は、日本国内で管理医療機器認証を取得していますが日本メーカーではなく中国メーカーです。
しかし、国内での認証を受けており、精度が高いと高評価を得ています。
- カフ式(腕帯加圧式)による血圧測定を採用。
- 管理医療機器認証取得済み。
- 24時間自動血圧モニタリング、心電図(ECG)機能搭載。
- その他、血中酸素・睡眠・ストレス・運動記録にも対応。

オムロンとHUAWEIを比較
オムロン Heart Guide | HUAWEI WATCH D2 | |
---|---|---|
医療機器認証 | ◎日本メーカー | ◎日本国内認証取得 ▲中国メーカー |
血圧測定方式 | 手首カフ式 (空気圧式) | 手首カフ式 (空気圧式、バンド内蔵カフ) |
血圧測定精度 | ◎医療用血圧計に匹敵する高精度 | ◎医療用血圧計に匹敵する高精度 |
連続血圧測定(ABPM) | ▲ | ◎(24時間自動血圧モニタリング) |
その他の健康機能 | 歩数・消費カロリー・睡眠 | 心拍・血中酸素・皮膚温・睡眠・ストレス・運動70種以上 |
スマートウォッチ機能 | 着信/受信通知のみ(内容表示なし) | 各種通知、定型文返信(Android)、文字盤変更、音楽再生、天気 |
ディスプレイ | ボタン操作のみ、タッチ非対応 | ◎タッチ対応有機ELディスプレイ |
バッテリー持ち | ▲約2日間 | ◎最大7日間 |
充電方法 | 専用充電クリップ・ACアダプター | マグネット式ワイヤレス充電 |
サイズ・重量 | 直径約48mm、厚さ約14mm、約115g | WATCH D2はWATCH Dよりさらにスリム化 |
価格帯(目安) | ▲約9万4800円 | ◎約5万5000円前後 |
デザイン | ▲厚み・大きめ、カフ構造 | ◎スリム化・バンド一体型カフ |
オススメの人 | 信頼性・血圧測定重視 | 多機能・見た目も重視 |
総評:
- オムロン Heart Guideは「血圧測定の精度とシンプルさ」を重視する人向け。
- HUAWEI WATCH D2は「血圧+多機能な健康管理・スマートウォッチ機能」を求める人に最適。
- サイズや装着感、バッテリー持ち、価格、スマート機能の充実度はHUAWEI WATCH D2が優れています234。
タニタのスマートウォッチは?
現時点でスマートウォッチ型血圧計は販売していません。
タニタでは上腕式・手首式の従来型血圧計が主力製品となっています。
レディース向けのおすすめモデル

参考画像:楽天Heart Guide
唯一の日本製、オムロンのHeart Guideは、直径約48mm、厚さ約14mm、重さ約115gとやや大きめで厚みもあるため、手首が細い女性には「大きい」と感じることが多いです。
そのため、女性にはWATCH D2のライトゴールドがおすすめです。

まとめ
スマートウォッチで血圧を測定したいと考えている方にとって、選ぶ際のポイントは「目的」と「機能の理解」にあります。
- 正確性重視・医療に近い管理をしたい方:医療機器認証済みの製品(例:HUAWEI WATCH D2)を検討。
- 日常的な健康の目安を取りたい方:日本製センサー搭載の一般モデルでも十分活用できます。
どの製品も万能ではないため、用途やライフスタイルに合ったものを選び、体調管理の一助として活用することが大切です。
※本記事は医療的アドバイスを目的としたものではなく、一般的な情報提供を目的としています。体調に不安がある場合は、必ず医療機関に相談してください。