ヤマハの人気VoIPルーター「NVR510」は、SOHOや小規模オフィス、店舗のIP電話・ネットワーク構築で高い支持を集めてきました。
しかし2025年現在、NVR510の後継機は発売されていません。
▼NVR510より多くの同時接続・高いスループットを求めるならNVR700Wがおすすめ!
この記事では、NVR510のスペックや後継機の有無、後継候補やおすすめモデルを比較・解説しています。
NVR510のスペックと特徴
NVR510は、NVR500の後継機として2016年に登場。
ISDNポートを廃止し、時代に即したIP電話・VPN・多回線対応を実現したヤマハの定番VoIPルーターです。
WANポート | 1ポート(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T) |
LANポート | 4ポート(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T、スイッチングHUB) |
VoIP機能 | IP電話(SIP)、アナログ電話ポート(2回線)、FAX対応 |
VPN機能 | IPsec/PPTP/L2TP、最大10対地 |
ONUスロット | 小型ONU内蔵可能 |
USBポート | 2ポート(USBストレージ/USBデータ通信端末対応) |
管理機能 | Web GUI、コマンドライン、SNMP |
その他 | QoS、ダイナミックDNS、NAT、ファイアウォール |
用途例
- SOHO・小規模オフィスのインターネット/電話/拠点間VPN
- 店舗のIP電話化やFAX運用
- 光回線・CATV・ADSLなど多様なアクセス回線対応
NVR510の後継機はなぜ発売されていない?

NVR510の後継機はなぜ発売されないのでしょうか。
ヤマハのVoIPルーター現行ラインナップはNVR510とNVR700Wの2機種体制です。
✅NVR700W・・・NVR510の上位モデル。LTE通信や無線WAN対応など機能が拡張されており、NVR510の直接的な後継機という位置づけではありません。
✅NVR510・・・は今も現役モデルとして販売・サポートが継続されています。
ヤマハはネットワーク製品の新モデル、10GbE対応やWi-Fi 6対応などのロードマップが公開されていますが、NVR510の後継機について現時点で情報はありません。
NVR510の後継機としておすすめモデルとその理由

NVR700W
NVR700Wは、ヤマハのVoIPルーター「NVR510」の上位モデル。
NVR510の基本機能をすべて備えたうえで、LTE通信や無線WAN(Wi-Fiルーター機能)、クラウド管理(YNO)など、より幅広い用途や将来性のある機能を掲載している高機能モデルです。
VoIP機能 | アナログ電話 | VPN対地数 | LTE/無線WAN | クラウド管理 | 10GbE対応 | |
---|---|---|---|---|---|---|
NVR510 | ○ | 2ポート | 10 | × | × | × |
NVR700W | ○ | 2ポート | 20 | ○ | ○ | × |
✅NVR510の機能をすべてカバーし、オフィスの通信インフラを1台で構築可能。
✅LTE/3Gモバイル回線を本体だけで利用可能
SIMカードを挿すだけで、USBドングル不要でモバイル通信が使える。有線回線のバックアップや仮設拠点にも最適。
✅Wi-Fiルーター機能搭載
無線LAN環境も1台で整備できる。
✅クラウド管理(YNO)対応
遠隔からルーターの状態確認や設定変更ができ、複数拠点の管理が効率化。
✅高性能・高拡張性
NATセッション数やVPN性能が大幅アップ。大人数や多拠点でも安定運用。
✅電源二重化対応(オプション)
停電時も安心して運用できる。
オフィスの通信インフラをより強化したい方や、将来の拡張性を重視する方に最適!
NVR700WはNVR510の上位互換といえるが、LTEや無線WANが不要ならNVR510で十分です。
NVR510を継続
現時点でコスト・機能バランスが最も良いモデルです。
✅SOHOや小規模オフィス、店舗用途なら引き続き最適解
✅ヤマハの長期サポート体制で安心して使える
RTX1220/RTX1300(企業向け)
企業向けの高性能VPNルーター。
VoIP機能は非搭載ですが、大規模拠点や高負荷ネットワーク、複数拠点VPN構築に最適です。
VoIP機能 | アナログ電話 | VPN対地数 | LTE/無線WAN | クラウド管理 | 10GbE対応 | 主な用途 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
NVR510 | ○ | 2ポート | 10 | × | × | × | 小規模オフィス/店舗 |
RTX1220 | × | × | 100 | × | ○ | × | 法人・大規模拠点/センター |
RTX1300 | × | × | 100~1100 | × | ○ | ○ | 10GbE/基幹ネットワーク |
✅10GbE対応(RTX1300)、最大100対地以上のVPN、強化されたNATセッション数など拡張性・将来性が高い
✅センタールーターや基幹ネットワーク用途で選ばれている
RTXシリーズはVoIP(電話)機能が不要で、より高性能なVPNや大規模ネットワークを構築したい場合におすすめ!
まとめ
ヤマハNVR510の明確な後継機は2025年5月時点で発売されていません。
現状の選択肢は以下の通りです。
- NVR510をそのまま継続利用:コスト・機能バランスが良く、ヤマハの長期サポートも安心。
- NVR700Wにアップグレード:LTE/無線WANやクラウド管理など将来性・拡張性を重視するなら最適。
- RTXシリーズを検討:電話機能が不要で、より大規模・高性能なネットワークを構築したい場合におすすめ。
今後、ヤマハから新しいVoIPルーターや後継機が発表される可能性はありますが、現時点での最適解はNVR510の継続利用か、NVR700Wへのアップグレードです。
用途や将来のネットワーク構成に合わせて、最適なモデルを選択してください