ヤマハのブックシェルフスピーカーNS-BP200は、コストパフォーマンスと上質な音質で人気を集めたモデルですが、現在はすでに生産終了となっています。
後継モデルとしては、同じユニット構成を持つNS-B330が有力です。
本記事では、他にも代替としておすすめのスピーカー4選や、NS-BP200の仕様、NS-B210・ NS-BP182との比較について詳しく解説していきます。
NS-BP200の仕様
NS-BP200は、ヤマハが誇るエントリークラスのパッシブ型ブックシェルフスピーカーです。
ピアノブラック仕上げの美しい外観と、楽器メーカーならではの音の豊かさが特徴です。
主な仕様
NS-BP200 仕様一覧表
型式 | 2ウェイ・バスレフ型・ブックシェルフスピーカー |
ユニット構成 | 12cmコーン型ウーハー、3cmソフトドーム型ツイーター |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 85dB |
再生周波数帯域 | 55Hz~38kHz |
外形寸法 | 幅154×高さ273×奥行287mm |
重量(1本) | 約3.3kg |
キャビネット | 深型スタイル、ピアノブラック調仕上げ |
その他の特徴 | 三点支持脚、曲線形状サランネット(着脱式) |
NS-BP200は、深みのある低音と、自然な中高音再生が魅力。
ピアノブラックの高級感ある仕上げも人気の理由です。
レビュー
NS-BP200は、高評価が多く「コスパ最強」との声が目立ちます。
主な口コミは以下の通りです。
✅音質:「ボーカルが自然で聴き疲れしない」「エージング後は高音から低音までバランス良く鳴る」「DALIやJBLなど他メーカーの高級機と比べても遜色ない」
✅デザイン:「ピアノブラックの外観が美しい」「安物感が全くない」「インテリアにも映える」
✅サイズ感:「奥行きが深く設置場所は選ぶが、コンパクトで使いやすい」
✅コスパ:「この価格でこの音質は奇跡」「Amazonレビューも800件以上」「3回買った」「事務所やカフェBGMにも最適」
一方で、「アンプが必要(パッシブ型)」「埃が目立ちやすい」などのデメリットも指摘されています。
NS-BP200生産終了:後継機は?
NS-BP200は2024年までに生産終了となっており、ヤマハ公式サイトや大手量販店でも「販売終了」の表示となっています。
公式な後継機は現時点で発表されていません。
NS-BP200の後継機に代わるおすすめモデル4選
ヤマハ公式の後継機はありませんが、代替機としておすすめできるモデルはいくつか存在します。
比較一覧表
NS-BP200の代替としては、NS-B330が1番適しています。
さらに上質な音を求めるならNS-B700、音色の違いを楽しみたいならDALI OBERON1、コスパ重視ならTEAC LS-H265がおすすめです。
それぞれの詳しい特徴は以下に解説しています。
ヤマハ NS-B330
NS-B330は、NS-BP200の音の特徴をしっかり受け継ぎながら、さらにハイレゾ対応や音場の広さ、音の細やかさで上回るモデルです。
もともと高音質を追求したHI-FI向けに開発されており、よりクリアで原音に忠実なサウンドを楽しめます。
ピアノブラック仕上げの美しい外観と、2ウェイ・バスレフ型による広がりのある音場が魅力!
NS-BP200の“上位互換”と言える程おすすめです。

ヤマハ NS-B700
ピアノブラック仕上げによる高級感と、よりワイドレンジで情報量豊かなサウンドが魅力のヤマハNS-B700。
振動板やボイスコイルの高剛性化、独自のアルミダイヤフラム技術によって、自然で滑らか、かつ厚みのある高音域までしっかり再生できるため、ハイレゾ音源にも最適です。
NS-BP200で満足していた方が、さらに上質な音や細やかな表現力、高級感を求める場合など、中~上級者向けの方におすすめです。

DALI OBERON1
DALI OBERON1は、ヨーロッパのオーディオブランドらしい明るく抜けの良いサウンドが特徴のスピーカーです。
同価格帯で高く評価されており、特にボーカルの艶やかさや上品な音色は、ヤマハNS-BP200とよく比較されるポイントです。
中高域の表現力や音の明るさに魅力があり、ジャズやポップス、ボーカル中心の楽曲をよく聴く方には特におすすめ。
NS-BP200の自然で聴きやすい音が好きな方にとっても、DALI OBERON1は代替機として人気が高いモデルです。

TEAC LS-H265
同価格帯の中でもクラスを超えた音質と評判の高いTEAC LS-H265。
コンパクトなサイズで設置しやすく、限られたスペースでも使いやすいのが大きな魅力です。
小型ながらバランスの良いサウンドを楽しめ、コストパフォーマンスも非常に優れています。
コスパや設置性を重視する方、はじめてのスピーカー選びやエントリーユーザーにもおすすめできるモデルです。

NS-B210・ NS-BP182と比較
比較表
項目 | NS-BP200 | NS-B210 | NS-BP182 |
---|---|---|---|
型式・方式 | 2Way・バスレフ型 | フルレンジ密閉型 | 2Way・バスレフ型 |
ユニット構成 | 12cmコーンウーファー+3cmソフトドームツイーター | 8cmコーン型フルレンジ×2 | 12cmコーンウーファー+3cmソフトドームツイーター |
再生周波数帯域 | 55Hz~38kHz | 275Hz~35kHz(-10dB)、~50kHz(-30dB) | 60Hz~40kHz(-10dB)、~100kHz(-30dB) |
インピーダンス | 6Ω | 6Ω | 6Ω |
許容入力/最大入力 | – | 40W/120W | 40W/110W |
出力音圧レベル | 85dB | 86dB | 83dB |
サイズ(幅×高×奥行) | 154×273×287mm | 105×215×132mm | 154×273×230mm |
重量 | 約3.3kg | 1.6kg | 3.3kg |
特徴・備考 | ピアノブラック仕上げ、奥行きが深い | コンパクト、本棚向け、サラウンド用 | 木目調仕上げ、設置しやすい奥行き |
NS-B210は、8cmフルレンジユニット2基の密閉型で、非常にコンパクト。サラウンドや本棚設置向き。
NS-BP182は、NS-BP200に近い2Wayバスレフ型ですが、木目調仕上げで奥行きが短く設置性に優れます。高域のスペックは最も広いです。
NS-B200・NS-B210の違い
- デザイン:NS-BP200はピアノブラック調、NS-BP210はよりシンプルな外観
- ユニット構成:NS-BP210はウーハーのサイズや素材が異なる
- 音質傾向:NS-BP210はやや明るめでクリアな音、NS-BP200は中低域の厚みと自然なボーカル再生が特徴
- 価格帯:NS-BP210の方がやや安価な傾向
NS-BP200の「楽器的な音色」や「ピアノブラック仕上げ」の高級感を重視するなら、NS-BP210はやや物足りなく感じるかもしれません。
NS-BP182・NS-B210の違い
NS-BP182もヤマハの人気ブックシェルフ型スピーカーで、NS-BP200と比較検討されます。
比較ポイント
- デザイン:NS-BP182はシンプルな木目調仕上げ、NS-BP200はピアノブラック
- 音質:NS-BP182はややフラットで素直な音、NS-BP200は中低域に厚みがあり、より豊かな響き
- サイズ・設置性:NS-BP182は奥行きが短く、設置しやすい
- 価格:NS-BP182の方がやや安価
「自然な音場感」や「設置のしやすさ」を重視するならNS-BP182、「艶やかな音色」や「高級感ある外観」を求めるならNS-BP200がおすすめです。
NS-BP200を改造するメリット・デメリット
デメリット
- 改造による故障はメーカー保証対象外になる
- 元に戻せない場合がある
- 劇的な音質向上は保証されない(好みの問題が大きい)
- 失敗すると元の音より悪くなることもある
メリット
- 自分好みの音に近づける楽しさがある
- 音質の変化を体感できる場合がある
- 低コストでアップグレード感を味わえる
注意点
- 安全面・保証面
ヤマハ公式では「分解・改造は厳禁」と明記されており3、改造による故障や破損は保証対象外となります。 - 自己責任で行う
改造はあくまで自己責任。失敗や故障のリスクを理解した上で行いましょう。
まずはインシュレーターの交換や吸音材の追加など、元に戻しやすい範囲から試すのがおすすめです。
本格的な分解やネットワーク改造は、知識と経験が必要なので慎重に検討しましょう。
結論:NS-BP200の後継機・おすすめ代替モデル
NS-BP200は、ヤマハのエントリースピーカーとして長年愛されてきましたが、2025年現在は生産終了となり、公式な後継機はありません。
それでも、中古市場や在庫品で入手可能なうちは「コスパ最強」の名機として十分おすすめできます。
新品・長期運用を希望する場合は、ヤマハNS-B330やNS-B700、DALI ZENSOR1/OBERON1、TEAC LS-H265、JBL Control 1 Proなどが有力な代替機です。
自分の好みや設置環境、予算に合わせて選ぶことで、NS-BP200に匹敵する満足感を得られるでしょう。